サイバーパンク
ちょっと前に流行したこの言葉をご存じだろうか。映画「ブレードランナー」はそれを見事に映像化した作品でした。退廃的なムード、ハードボイルド、そして人間と見た目は区別にのつかないロボットであるレプリカント。ロボットの悲哀が描かれた映画でした。私的には松田優作遺作である「ブラックレイン」も好きでした。どっちもリドリー・スコット監督作品です。
Final Reality 1.01のデモ画面。なんとなくそういう雰囲気だったもんで。
そんな設定をそのまま使用し、舞台を日本の神戸に持ってきたのが1988年Konami、小嶋チーム作品「スナッチャー」というアドベンチャーゲーム。PC-8801mkII SRやMSX2のパソコン、PCエンジンCD-ROM、果てはプレイステーションにまで移植されているので、知っておる方も多いかもしれません。
ゲーム自体は総当たり型のコマンドアドベンチャーなんですが、ものすごい設定が凝っていまして、設定資料はもの凄い量になっておりました。目を通すと本当に日本の首都は神戸なんではないか、とか思ってしまうほどの説得力でしたよ。そういった細かい所まで煮詰めたデータに裏打ちされた世界観がゲームをうまく肉付けしており、時代が求めていたこともあり当然の事ながら大ヒットしました。
このゲーム内でレプリカントに相当するのが「スナッチャー」というバイオロイド。彼らはロボですが血を流すこともできるし、汗をかくこともできるらしい。実在する人間と密かに入れ替わり、静かに人類に浸透ゆくスナッチャー。彼らを処理するのがJUNKERと呼ばれる面々。そこに配属されるのが、記憶をなくし奥様と別居中の主人公ギリアン・シードさん。
当時は十分でした、これだけで。しかし今、実際に1999年という世紀末を何事もなく通過し21世紀を迎えてみても、こういった世界は来る気配もありません。仮想敵国たるソ連は崩壊してますし、細菌兵器が漏れることもないでしょう。サイバーパンクの世界はいつまで経っても来ない近未来なんでしょうなぁ。
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